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人形芝居4座の中学生らがプロから所作を習う

 伊那谷に残る人形芝居4座の伝承に努める4中学の生徒らが一堂に会する「第9回 伊那谷伝統人形浄瑠璃中学生サミット」が5日、飯田市上郷黒田の黒田人形浄瑠璃伝承館で開かれた。4座の座員や中学生ら合わせて約100人が参加。本場の淡路人形座(兵庫県南あわじ市)からプロの座員3人を講師に招き、人形の歩き方や頭(かしら)の所作など直接指導を受けたほか、活動報告などで交流を深めた。

 参加したのは黒田人形(飯田市上郷黒田)を伝習する高陵中、今田人形(同市龍江)の竜峡中、早稲田人形(阿南町早稲田)の阿南第一中、古田人形(上伊那郡箕輪町)の箕輪中の、4つの中学校。毎年持ち回りで、ことしは高陵中が当番校となった。

 人形遣いでは男の足の動きがポイントとなる。出る方が4割、引く方は6割。特に引き足が重要で、引いた足は絶対に曲げないのが鉄則だ。淡路人形座の座員は、一回り大きいのが特徴とされる人形を実際に遣いながら「足遣いが頭(かしら)遣いの動きをある程度予測していく」などと、専門的な技術を伝授していた。

 生徒らに各人形を持たせ、グループごとに「移動」の指導をする場面では、座員が「頭を見てこの人形はどんな役なのかを考える。一番大事なのは立ったり、坐ったり、歩いたりの所作。あとは目線を合わせること」とアドバイス。生徒らは真剣な表情で、自分が遣う人形に動きを与えていた。

 指導の後、淡路人形座が特別に「伊達娘恋緋鹿子 お七火の見櫓の段」を実演。参加者らはプロの妙技に酔いしれた。昼食を挟んで高陵中の実演や、各学校の活動報告などがあった。

 授業や部活の時間に人形芝居にかかわる生徒らにとって、プロの指導を直接受けられるのは貴重な体験。伊那人形芝居保存協議会の柴登巳夫会長(66)は「どこの人形座でも後継者不足に悩んでいる。この中から地元の人形芝居を継続してくれるような人が、1人でも出てきてくれればうれしい」と話していた。

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