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NPOが育てた菜の花畑ではちみつ採取を体験

=老蘇小の4年生16人=

安土養蜂園の岡さんの指導ではちみつの採取体験に取り組む老蘇小学校4年生

◇近江八幡
 地域の豊かな自然環境の保全活動などに取り組む近江八幡市安土町のNPO法人・安土大好きみんなの会(大林宏代表)がこのほど、安土町東老蘇地先に育てた菜の花畑に地元の老蘇小学校の四年生十六人を招き、はちみつの採取体験を行った。
 同会では、一昨年秋から菜の花プロジェクト事業に取り組んでおり、今回はその一環。体験を前に大林代表は、「自然の力が人間に与える恵みを感じてください」と、子どもたちにあいさつした。
 じつは、約二千平方メートルの畑に昨年秋に定植したナタネの苗約三千本は順調に育ったものの、先月三日の強風で太い主茎のほどんどが倒れ、そこに降った雹(ひょう)で完全に折れたり切断されてしまった。この日の採取体験の開催が危ぶまれたが、その後側枝が伸び、見事な花を咲かせ、黄色の菜の花畑が広がった。同町常楽寺の安土養蜂園により巣箱九個が畑に設置され、ミツバチ二十七万匹がこの日に備えた。
 児童たちは、安土養蜂園の岡弘さんから、ミツバチの雄と雌の役割や、一匹の雌が不眠不休で一生(約一か月)働いて小さじ一杯の蜜しか作れないこと、女王蜂は一日に二千五百個の卵を毎日産み、四―五年生きることなど、ハチの生態やはちみつができるまでの話、ハチが近づいてきても決して手ではらったりしなければ刺されることはないなどの注意を聞き、帽子の上から網を着せてもらい、早速菜の花畑へ。ミツバチでいっぱいの巣箱の中を見せてもらったり、針のない雄に触らせてもらったりと、生きたミツバチをじっくり観察させてもらった。
 菜の花畑から少し離れた場所で、採取した二箱分のハチの巣を分離器に入れ、児童が順番でハンドルを回し、はちみつの取り出し作業を体験。付近は、甘いはちみつの香りに包まれた。分離器の底にある取り出し口のふたが開けられ、はちみつがトロトロ流れ出ると、児童からは歓声があがった。できたてのはちみつを指につけてなめさせてもらうと、「甘〜い」「めっちゃ、おいしい」「味が濃い」などと、自然の恵みを感じていた。
 さらに、みんなの会が用意した食パンにはちみつを塗ってもらって試食。児童たちは食べながら、岡さんの「ミツバチが命をかけて作ったはちみつです。いきものの命の大切さや食べ物のありがたさに感謝して味わってください」の話にも耳を傾け、はちみつははじめてという児童もいたがみんな、そのおいしさに思わず「おいしい」と笑顔で答えた。自分達で搾ったはちみつは学校に持ち帰り、給食のパンにつけて、もう一度味わった。
 菜の花は今後、六月ごろには刈り取り、乾燥させたあと脱穀し、菜種油にする。菜種殻は、近江八幡市のまつりで使われる松明用に提供する。


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