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阿智高協力会支援の公営学習センター「神坂学習塾」開講

 阿智村と平谷村、根羽村でつくる阿智高校協力会(会長・岡庭一雄阿智村長)の支援を受け、阿智高校内に開設された公営学習センター「神坂(みさか)学習塾」の開講式が26日、受講生の学習場所となる同校合宿所で開かれた。受講する生徒とスタッフが対面し、進路実現に向けて努力し合うことを誓い合った。

 少子化に伴う第2期高校再編を見据え、大学進学の実績を上げて地元中学からの入学希望者を増やし、地域の将来を担う力を養うため、学習意欲のある生徒が力を伸ばせる環境を整えようと開設。島根県海士町にある公営学習センターをモデルにした。

 運営時間は午後4時から8時まで。専属の講師1人と社会人の学習ボランティア6人が、同4時半から7時20分まで各教科の指導に当たり、進路相談にも応じる。英語と数学は進路や学力に応じた個別指導を行う。

 第1期受講生は1年生13人、2年生7人、3年生9人の計29人で、阿智中出身は10人、根羽中出身は2人。大部分が大学進学希望者だが、就職の試験対策として受講する生徒もいるという。

 3村の初年度拠出金は212万円。受講料は生徒の自覚を促す意味もあり、1教科月額1000円とした。

 塾名は東山道最大の難所といわれた阿智村―中津川市間の神坂峠(1569メートル)にちなみ、黒柳紀春校長が命名。「たとえ目標への道のりが厳しくても、進路を切り開く強い意志を持って学んでほしい」という願いを込めた。

 開講式で岡庭村長は「本気で勉強したい生徒を積極支援することで志望校に進み、学んだことを地域で実現してもらうのが願い。地域高校の生徒は地元定着率が進学校に比べて高く、学力の向上が地域に与える影響は大きい。第1期生の皆さんが成果を上げることで入学希望者も増えるはず。奮闘に期待する」とエールを送った。

 黒柳校長は「隠岐島の視察から1年後に開設できたのは、3村による支援の賜物」と協力に感謝し、「開講を転機に伸びる力を伸ばし、当校の再生を成し遂げたい。阿智高は確実に変わると皆さんに約束する」と述べた。

 4年生大学を志望する3年生の男子生徒は「進路実現に向け、仲間と一緒にこの環境の中、地域の期待に応えられるよう努力したい」と受講生を代表してあいさつした。

 阿智高では希望者を対象に、予備校サテライト授業も活用する「7時間目授業」も行っているが、神坂学習塾は地理的な理由や、クラブ・生徒会活動で進学塾に通えない生徒の実情も踏まえて開設した。

 専任講師(28)は8月5~9日にかけて個別面談を行い、授業は19日から始める予定。時間割と運営方法は面談の結果を反映させたものとなる。

 本年度の生徒は定員360人に対し297人で、阿智中から進学した生徒はおよそ5分の1。近年の卒業後の進路は進学6割、就職4割で、地元就職率が高い。今春は6人が4年生大学に進学した。

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