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掛け太鼓や巫女らの行列 天龍村で「満島神社秋祭り」

 御神体が本宮から前宮に渡御し、翌日に帰還する天龍村の村指定無形民俗文化財「満島神社の秋祭り」が10、11の両日、平岡地区一帯で繰り広げられた。青年たちの掛け太鼓が先導し、御神体を納めたみこしの大行列が地区内を練り歩いた。

 自然の恵みに感謝し、五穀豊穣を願う祭り。複数の祭りの要素を組み合わせた独特の形式として伝わり、現在まで継承されている。

 宵祭りの10日は、「原の森」と呼ばれる本宮で神幸祭や発興の儀、修祓の式など一連の神事を行い、午後4時ごろ、3キロほど離れた前宮「南の森」に向けて行列が出発した。

 提灯を先頭に色彩豊かな奉納旗を掲げる子どもたち、掛け太鼓で道中を清める青年たち、剣を携えた雌雄一対の獅子や宿入れ、老年衆の温古団、小学生たちによる巫女(みこ)、御神体を収めたみこしが列をつくり、それぞれの舞いを披露しながら平岡の商店街などをゆっくり行脚した。

 行列の花形で道中を鎮める掛け太鼓の青年たちは、法被に股引、絞り鉢巻き、白緒の草履、造花を飾りつけた編笠姿で進み、囃子に合わせて、重さ約5キロの太鼓を上下左右に振って掛け声を上げた。

 天龍小学校5、6年生の女子4人からなる巫女は、本宮で浦安の舞を披露した。10日間にわたる練習を披露すると、観衆から盛んな拍手が送られた。

 6年生の女子児童の一人(12)は「楽しいけど、少し大変だった。屋台や花火もあるので、多くの人に楽しんでもらえたら」と話した。

 本祭りの11日は復路に就き、再び原の森を目指す。

 満島神社の創建は1573(天正元)年以前と伝えられ、祭神は天照皇大神と建御名方命、誉田別尊、天児屋根命、素盞鳴命、倉稲魂命。秋の例大祭は2つの神社を舞台に毎年行われている。

 遠山景一宮司は「飯伊では珍しく、2日間に行事が及ぶ祭りだが、人口が少ないなりに地域が力を合わせていることが素晴らしいと感じる。渡御を通じ、1年間の感謝を捧げられたら」と話していた。

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