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阿智村の恩田井水 平成の大改修が完了し祝賀会

 阿智村伍和の恩田井水利組合(原正由組合長)は21日、2009年から続く恩田井水の大改修工事がほぼ完了したことを祝い、施工業者や組合員、阿智村、下條村の関係者らを招いて祝賀会を伍和高齢者いきがいセンターで開いた。

 恩田井水は阿智村浪合の大沢川から取水し、山を隧道(水路トンネル)でつなぎ、伍和の大地を潤す大切な水路。下條村の上水道にも利用されている。明治末期に原九右衛門翁らにより難工事の末、開削され、以来117年にわたって守り続けられてきた。

 これまで雨などのたびに水路の改修が必要になっており、完全な水路としての全面改修が求められてきた。09年に県営中山間地域総合農地防災事業に採択され、7本の隧道のうち5本を改修。5本のうち崩落しそうな3本は新規の隧道にした。

 完成を間近に控えた13年9月の台風18号では工事用道路が崩落し、災害復旧工事も併せた事業へと変更。これまでにトンネル改修が完了し、来年度に農地保全など一部の工事を残すのみとなった。総事業費は8年間で11億8000万円程度になる。

 式典で原組合長は県や村、施工業者に感謝し「子どもたちを招いての魚の放流や貫通石を中学校へ贈呈するなど施工者にはさまざまな面で協力いただいた。工事は完了したが、これで完璧とはいえない。今後も引き続き支援いただき、伍和を潤す命の水、恩田井水を守っていきたい」と述べた。

 来賓あいさつでは、有賀秀俊地方事務所長、熊谷秀樹村長、伊藤喜平下條村長らが、平成の大事業の完了を祝うとともに重機がない時代に水路を開削した先人たちの偉業をたたえた。

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