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「交通鑑識力」底上げへ 京都府警、初の競技会開催 : 京都新聞
交通鑑識競技会で、車と自転車の破損箇所を照合する捜査員(5日、京都市伏見区・府警察学校)
交通鑑識競技会で、車と自転車の破損箇所を照合する捜査員(5日、京都市伏見区・府警察学校)

 悲惨な交通事故やひき逃げ事件が後を絶たない中、京都府警が「交通鑑識」の技能向上に力を入れている。9~10月には警察署対抗の競技会を初めて開催し、ひき逃げ犯の車を特定するまでの技術を競った。ミリ単位の破片やスリップ痕など現場に残された小さな証拠が事故解明の手掛かりになることから、担当者は「『鑑識力』の底上げを通じ、迅速かつ正確な捜査につなげたい」と意気込んでいる。

 京都市伏見区の府警察学校で5日に行われた交通鑑識競技会。予選を勝ち抜いた府内5署の捜査員10人が参加した。自転車がひき逃げされたとの想定で、捜査員は自転車の破損状況を細かく観察し、車のブレーキ痕などから衝突時の速度や車のへこみ具合を推測。路面に散乱した破片や被害者の血痕など遺留品を収集した後、用意された車3台の中からひき逃げ犯の車を特定した。警察による同種の競技会は全国2例目で、参加者からは「物証の重要性を再認識できた」などの意見が出た。

 府警がスキルアップに取り組む背景には、客観証拠がこれまで以上に重視される司法の動きがある。特に2009年に始まった裁判員制度の影響は大きく、交通関係では自動車運転処罰法違反(危険運転致死)罪が裁判員裁判の対象となっている。府警幹部は「これまで以上に緻密で、分かりやすい立証ができなければならない」と話す。

 昨秋、西京区で自衛官の男性がひき逃げされた事件では、逃げた車のエンブレムや塗膜などの破片が現場に落ちていた。近所を捜索したところ、これらの破片と傷痕が一致する車が見つかり、容疑者逮捕の決め手になった。

 府警は競技会を開く以外にも、交通鑑識に精通するベテラン捜査員を府内各署に派遣するなど、後進育成に力を入れる。交通捜査課の須原浩樹次席は「緻密な捜査手法を全世代で共有し、事故への対応力をさらに高めたい」としている。

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