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貴重なモンゴル資料公開 滋賀県立大に「棈松文庫」 : 京都新聞
「棈松源一文庫」を紹介するため、蔵書の一部を展示したコーナー(同図書館)
「棈松源一文庫」を紹介するため、蔵書の一部を展示したコーナー(同図書館)

 モンゴル研究者で、作家の司馬遼太郎さんも指導した大阪外国語大名誉教授の棈松(あべまつ)源一さん(故人)の蔵書を遺族から寄贈を受けた滋賀県立大が、「棈松源一文庫」として公開している。モンゴルの一部が満州国となった時代に発行された雑誌など貴重な資料が残っている。

 棈松さんは、大阪外国語学校第1期の入学、卒業生で蒙古(もうこ)語学部で学んだ。日本人として最初のモンゴル語専任教員で、モンゴル文学やモンゴル言語学などが専門。蔵書は、戦前戦後から1970年代ぐらいまでのキリル式とウイグル式の各モンゴル語やロシア語、日本語などで書かれた言語学、文学、学術書、雑誌など約2千点。雑誌は73タイトルあり、現在では失われつつある生活様式や風俗なども伝える。日本語とモンゴル語の2言語の表記がある満州元号の「康徳」で発行日が記された「大青旗」や「興安」などの雑誌もある。

 同大学図書館には、戦中・戦後の日中関係の書籍や華僑発行の雑誌などで構成する「陳徳勝コレクション」や、在日朝鮮人関係史料「朴慶植(パクキョンシュク)文庫」などがある。「棈松文庫」も同じ区画の書庫で管理されており、アジア関連資料がさらに厚みを増した。

 廣川能嗣学長は「県立大のモンゴル研究は開学時から始まった。『棈松文庫』は、世界的に見ても他の図書館に所蔵されていない貴重な資料が含まれており、本学のモンゴル研究のハブ機能が強化され、さらに国際的な研究ネットワークが広がれば」と期待する。

 「棈松文庫」は同大学図書館カウンターで申請すれば、学生でなくても閲覧できる。問い合わせは同大学図書情報センター0749(28)8231。

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