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売木村の可能性探る 愛知大生が炭焼き体験 地区の維持存続を調査

窯から炭を取り出し、手ごろな大きさに切りそろえる愛知大の学生ら

 愛知大の学生らが9日、売木村の「炭焼き継承プロジェクト」の拠点となる岩倉地区の窯で炭の出し入れ体験を行った。真っ黒になりながら窯から炭を出すと、販売するのに手ごろな長さに切って袋の中に詰めていった。学生らは関係人口の増加と資源の発掘を目的に村内で調査を行っていて、年度末までに村側に結果を報告する予定だ。

 観光調査に始まり、村の歴史や村内の職人や名人を取材して冊子にまとめるなど、同大が売木村を舞台にしたフィールドワークも4年目に突入。今年は「村の維持」をテーマに、独居老人とその家族らの関係から地区の潜在能力を探る「地区点検」を岩倉地区で展開している。

 炭焼き体験もその一環で、同大地域政策学部の岩崎正弥教授(57)のゼミ生で3年の13人が参加。2週間ほど掛けて焼き上がったナラの炭約300キロを窯から取り出し、手ごろな大きさに切りそろえたほか、長さ約1メートルほどのナラを次々と窯の中に入れて次の炭焼きの準備を行うなど、3時間ほど掛けて作業は終了した。

 これまで村での田植えや空き家改修作業にも携わってきた鈴木貴陽さん(20)と田河祐希さん(21)は「村の魅力を知って都会に伝え、少しでも発展に寄与できれば」と話した。岩崎教授も「調査研究を通じて、活性化とは一体何なのか を考えるきっかけにしてほしい」と語った。

 一方、初炭焼きから1年半が経過し、本年度は販売や体験会を通じて継承活動を活発化させたい同プロジェクト。20~80代までの村民15人でつくる炭焼きチームが、伝統の復活と「うるぎ炭」のブランド化に向け意欲的に活動する。

 炭焼き事業を始めた村職員の能見奈津子さん(33)は「村民の中にも新たに炭焼きを始めたり、若い世代で興味を抱いてくれている人もいて、徐々に浸透してきている」と伝統の継承に手応えを感じている。

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