制服まとめ
2018年9月24日付

自分の過去を顧みて、後悔のない人などいないだろう。ましてや、それが肉親の死に結びつくものなら、忘れがたいものになる。その後悔と一生向き合っていかなければならない▼今月、横浜市で全国自死遺族フォーラムが開かれた。2014年にいじめが原因で自殺した仙台市の男子中学生の父親が講演した。「どうして学校なんて行かなくていいと、逃がしてあげられなかったのか」と後悔を口にした。自殺する前、息子は「転校したい」と言っていたそうだ▼16日まで自殺予防週間だった。県内の昨年1年間の自殺者は337人。この20年間、500人を超える年もあったが、最近は減少傾向にある。ただ、気になるのは30歳代までの若い世代と、70歳代の自殺者が前年より増えたこと。特に未成年の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は全国的にも高水準だ▼小学生から高校生の自殺者数は、夏休み後の8月下旬から9月上旬に多い傾向があるという。長い休みが明けて、「苦手な場所」に戻らなくてはならない子どもがいる。みんなうまく2学期に入っていけただろうか。子どもたちの変化に気づくことが重要だそうだ▼全国自死遺族連絡会の田中幸子代表理事は「国は少子化対策を進めているが、産めよ増やせよではなく、育った命を守ることも大切」と言う。突然「遺族」になることがないよう、危機感を持ってほしいと呼び掛けている。