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天龍村の平岡ダム近くで慰霊法要

天龍中生徒も参列して献花した慰霊法要

 戦時中、天龍村の平岡ダム建設の強制労働で亡くなった中国人の霊を慰める「在日中国人殉難烈士平岡慰霊法要」が22日、ダム近くの慰霊碑前で営まれた。飯田下伊那各市町村の首長や日中友好に取り組む関係者ら約100人が参列し、御霊に追悼の意を表するとともに「恒久平和実現のため不断の努力を重ねる」と誓った。

 慰霊法要は天龍村と飯伊市町村、飯田日中友好協会が実行委員会を立ち上げ、石碑が建てられた1964年から、5年に1度開いている。今回は日中平和友好条約締結40周年を記念し、中国大使館から潘林(はんりん)二等書記官(37)も参列した。

 潘書記官は「慰霊行事を続けることは容易なことではない。中国大使館として高く評し、感謝の意を申し上げたい」とあいさつ。李克強(りこくきょう)総理が来日した5月の日中首脳会談を振り返り「民間レベルでも各分野における交流と協力が活発に行われ、関係発展のチャンスを迎えている」とした上で、「節目の年に歴史の悲劇を繰り返さず、平和を守り、よりよい未来を切り開く新たなスターになることを願っている」と述べた。

 法要は石碑前の祭壇で営まれ、参列者全員で黙とうを捧げた後、読経にあわせて一人ずつ焼香した。平和学習の一環として、今回初めて天龍中学校の生徒4人も参列し、献花した。1年生の男子生徒(12)は「今まで詳しく知らなかった。ダムを造ってくれた人たちに感謝したい」と話した。

 実行委員長の永嶺誠一天龍村長は「ダムの恩恵に浴す村民にとって、永遠に忘れられない痛み。不幸な歴史を再び繰り返すことのないよう、より一層日中両国の平和友好に努力したい」と述べ、静かに手を合わせた。

 1940~51年に建設された平岡ダムでは、太平洋戦争末期、国内の労働力不足から中国人880人余が強制的に労働させられ、飢えや病気、不慮の事故などにより、わずか1年余りの間に62人もの尊い命が失われた。

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