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野村昌弘栗東市長へインタビュー

=財政健全化へソフトランディング=

取り組んできた市政について語る野村市長

 【栗東】 栗東市でまもなく、任期満了に伴う市長選挙(告示21日、投開票28日)が行われる。9月末現在、立候補を表明しているのは3期目を目指す現職の野村昌弘市長(52)のみだ。政界筋では、市長選はこのまま無風の可能性が強いとする声も広がっている。そこで、野村市長に2期約8年間の市政を振り返ってと3選目に向ける思いを聞いた。       (石川政実・羽原仁志)(本文中敬称略)

 ――就任当初から懸案だった市の財政健全化について
 野村
 第三セクター債を活用し、土地開発公社への市の負担のうち3億円程度あった利息の大半を特別交付税で軽減できたのは大きかった。さらに財政運営基本方針で、最大で19・9%あった実質公債費比率を18%未満に、同様に336%あった将来負担比率を200%以下にすることを目標とし、支出を極力抑えた。これは市民と職員の頑張りのおかげだと思う。一方、税収を上げるためにトップセールスを行い、地元企業との直接対話や、日清食品の新工場など企業誘致に取り組んだ。
 
――財政は健全化できたか
 野村
 市の昨年度決算では、実質公債費比率が16・7%(県内平均6・7%)、将来負担比率が161%(同14・1%)で、同方針の目標は達成できたが他の市町と比べればまだかなり高い。急な変革ではなくゆっくりと健全化していくことが大切だと思っている。

 ――達成することができた事業は
 野村
 危機管理センターを今年4月から運用開始した。また、8月には新しい市学校給食共同調理場が竣工し、今年度中に小学校へのエアコン設置も完了予定。健康の面では、済生会滋賀県病院と連携し、地域包括支援センターを開設した。高齢化社会に向けてバランスのとれたまちづくりを進めている。さらに、長年の課題だった国道1号線バイパスも小野地区まで延伸できた。

課題のたばこ税は今年度中での解決目指す

 ――なぜ、3選目の出馬を決意したのか
 野村
 地元後援会や支援者から「栗東をさらに前進させるためにもう少し頑張らなければならないのではないか」と言ってもらえたことが一つ。もう一つは、たばこ税などに関する企業貸付金を回収できていないといった市にとっての“負の宿題”を解決して次につなげなければならないと考えたからだ。

 ――“負の宿題”と言われた貸付金について今後の対応は
 野村
 市の公共事業にたばこ税が果たしてきた役割は大きいと評価している。しかし、貸付金は返してもらわなければならないと考えている。これは喫緊の課題だと受け止めており、近いうちに議会に相談してどうするのかの判断を仰ぎ、課題を一個ずつ整理したい。いずれにしろ、今年度中には何らかのアクションを起こしたいと思っている。

 ――これからの栗東市に求められることは
 野村
 豊かな自然と街があるという特徴を生かしてまちづくりを進めていくことが大事だ。特に、市内で働きたいと思ってもらえる雇用環境を整えていくことが市長の大事な仕事だと思う。


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