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新春インタビュー 西田竜王町長に聞く

=コンパクトシティ化の推進=

インタビューに答える西田町長

 町長職に就いて2年半が過ぎたが、実務をどのように受け止め、残り任期でめざすものは何か
 「明るく元気で活力ある強いまち」「次世代に誇れるまち」を創り上げ、次代に引き継ぎたいとの思いをもって、町政を運営しています。
そのために平成29年4月からは、わが町の緊急・優先的に取り組むべき課題を明確にし、重点プロジェクトとして位置づけ、組織横断的なプロジェクトチーム(PT)で、しっかりとしたスケジュール管理のもと課題解決に向け進めています。平成30年度も前年度の取り組み状況を踏まえ、企業誘致推進や公共交通システム構築など17項目に再整理し、取り組んでいます。残りの任期では現在進めている「グランドデザイン策定とコンパクトシティ化検討事業」を少しでも形にしたいと考えています。また、長期的観点では、日野川改修に関して国・県へしっかり働きかけていきたいと考えています。課題も多く時間もかかりますが3市2町の期成同盟、沿川自治会のみならず町内32全自治会の総意として取り組んでいきます。さらに、災害による被害が全国的にも増えていることから、地域防災計画やハザードマップの改定、防災情報システムの整備も進めています。また、町民の皆様から「役場の職員は明るく親切丁寧でよく仕事をしてくれる」という評価を得られるよう「竜王町すまいる接客アクションプラン」を掲げて取り組んでおり、町民の皆様に開かれた役場としてまいります。

 町のコンパクトシティ化の議論が進められているが、なぜそれが今、必要と考えるのか
 本町も、現在、人口減少傾向にあり、高齢化も進んでおり、特に若者世代が就学、就労を機に町外に流出しています。また、子どもの出生数も減少傾向にあります。町の93%が市街化調整区域で、新たに自由に家を建てる場所がわずかしかないことも人口減少等の要因と考えています。あわせて、町の公共施設も多くは昭和40年代50年代に建設され、老朽化が進んでおり、特に竜王小学校をはじめとする学校教育関連施設の老朽化が著しい状況となっています。これらのことを踏まえ、今のタイミングで、10年後、30年後のあるべき姿を構想し、今後、さらに進む少子高齢や人口減少等の厳しい環境変化に対応するため、居住や教育・医療・福祉・商業・公共交通等の様々な機能の再配置を検討しています。具体的には子育てしやすいまちの中心核づくり、集落や団地のコミュニティの維持や公共交通の充実等による交通ネットワークの形成について、コンパクトシティ化検討懇話会および町民ワーキングで議論していただいています。滋賀竜王工業団地の造成が終わり、既に一企業は操業を開始し、続いての進出企業も決定しつつあり、山面地先の工業団地も進出企業がおおむね決定している状況となり、本町への昼間流入人口が約1万人に近づいています。このチャンスを生かし、町外の方や竜王で働いておられる方に「子育てしやすい竜王に暮らしたい」と思っていただけるような子育て・教育環境を整備してまいります。一方で高齢になっても地域で安心して暮らし続けられるよう自治会の絆を大切に、災害時のサポートチームづくりやお出かけ送迎支援などのしくみづくりを進めているところです。

 市町村合併から今年で13年目を迎える。単独でのまちづくりのメリットとデメリットは何か
 単独の町のメリットはやはり、住民の顔が見える行政ができること、そして町の一体感を実感できることだと思います。10月には全地区参加での町民運動会「ドラゴンピック2018」を開催いたしました。今回、企業・団体レースも用意し、多くの事業所や各種団体の参加もあり、大いに盛り上がり、町が一体になっていることを実感できました。少し遡りますが、平成28年度には町民の方々の町政への思いをお聞きするために、町内全地区32自治会で「タウンミーティング」を実施し、延べ659人の方々に参加いただき、貴重なご意見をいただきました。このように町民の方々と膝を突き合わせてお話しできる距離感が良いと感じています。反対にデメリットですが、大きくは2点あると考えています。一つには、国の財政措置です。合併市町には合併特例債が措置されており、これを財源として、学校教育関連施設や庁舎等の改築が進められていますが、竜王町は合併特例債が措置されず、大きな建設事業の財源確保に苦慮するところです。また、組織と人員についても小さな町では輻輳(ふくそう)する行政需要に対する組織・人員体制に限りがあります。二つには住民自らによるまちづくり活動の組織化が進まないことです。合併市町では旧町単位で住民の手によってまちづくり協議会が結成され、自治会との役割分担やすみわけをしながら、まちづくり活動が活発化してきています。本町では、住民主体で活動する場面が自治会の範囲に限られており、広域での住民主体の活動が芽生えにくいように思います。

 今、最も重要な行政課題は何か
 住民の安全・安心の確保が最重要であると考えており、特に日野川改修については引き続き国や県に対して要望活動を継続しています。
 まちづくりに関連しては「グランドデザイン策定とコンパクトシティ化検討」による環境整備と支え合いの地域づくりを通じて、若い世代が竜王に暮らしたいと思ってくれるまち、三世代が豊かに暮らせるまちづくりをめざしたいと考えています。


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